映画「LAMB」ネタバレしかない
変な映画ばっかり観ている。ずっと前から気になっていた変な映画がLAMBだ。頭が羊の子供がでてくるなんてもう気になるに決まっている。
日本版のポスターはおそらくヒグチユウコ氏のイラスト。すごくハマっているし、語感だけでは不気味な頭が羊の子(アダ)の可愛いらしさが120%発揮されている。
ちなみにあらすじ解説はしない。きっと他のブログさんが書いてくれるからだ。
閑話休題、感想の話。
私はこの映画には向いてなかった。
なんと言うか、登場人物の気持ちに共感できないのだ。
この夫婦長く子供ができなかったのかな?ぐらいにしか思ってなかったが、3章でいきなりアダのお墓が出てきて
え?羊っ子(アダ)死んだの!?
やっぱり獣人だったから短命なのか。。
と思ったら、かつての夫婦に死んでしまった子がいたことが明かされ、今までその過去を忘れて生きようと努力してきたことがわかるのだ。
3章で…
いや、なんでなんの葛藤もなく夫婦共々羊っ子を受け入れてたか不思議過ぎてたから、その解答にはなったけど、やっぱり「羊の子を受け入れる決意」みたいな場面がずっとないので違和感バリバリでそこに共感できないのだ。
なんなら奥さんに撃たれた本当の羊ママンの方がまだ感情移入できる気がする。。
旦那さんの弟も銃で羊っ子を撃とうとしてやめたのかわからなかったし…
そういう御伽噺といえば、そうなのだが、イマイチ納得できない。という場面が多い映画だった。
無駄な夫婦の濡れ場とか、あれで弟か妹ができて葛藤する…とかでもないし、夫婦の時間が動き出したな場面なんだろうが、匂わせ程度でよかったなぁと。その分羊っ子の場面が欲しかった。
ラストもいきなり本当の羊パパがでてきて偽パパが撃たれて…この辺の絶望感も、物好きな人向けの映画としては物足りない感があった。
羊っ子に本当のパパが、そのママは本当のママを殺したんだ。ぐらい伝えて、偽ママが本当のパパに撃たれないために羊っ子が本当のパパについていき、偽ママ号泣ぐらいの展開の方がいっそよかった。
本当の羊パパはインパクトあったけどね。
なんと言うか、これ面白いよね!ってアイディアだけだして、風呂敷が畳めない感があった。
御伽噺としてはそれでいいんだろうけど、なんだかな。
最後にこの映画の良いところ。
羊っ子が可愛い。もっと羊っ子と家族のふれあい場面が欲しかった。
猫が出てきたけど、猫が酷い目に合わなかった。猫好きさんにも安心。
ただし、犬はすっごく可愛くて酷い目に遭う。犬好きさんには向かない映画だろう。